IT業界は闇が深すぎる。だから私は新卒で入社した会社を辞めた

IT業界

会社を辞めるという選択は勇気のある選択です。人生は選択の連続だと思っていて、その時にきちんとした選択がとれたか?というのは非常に重要だと思います。何も考えずに安定という選択だけを取り続けるよりも、悩み苦しみ勇気のある選択をするってのも、一度きりの人生だったらアリじゃないですか?

そんなわけで今回は私が新卒で入社した会社を3年半で辞めた理由を書いていきます。今回はIT業界にスポットを当てているのでその辺はご注意ください。

私が会社を辞めたワケ

 

私はとあるIT企業に勤めていました。IT企業というのは語り始めるとなかなか闇の深い業界です。多くの人が過酷な労働条件と労働環境をイメージしていると思いますが、それだけではありません。

IT業界はヒエラルキーがあります。
現在の日本社会を表すような構造が出来上がっています。

ヒエラルキー

「今の日本社会は上にいるお金持ちがお金を独占している状態だ」と、とあるテレビ番組でやってましたがまさにあんな感じです。
シャンパンタワーに上から注いでいき、下の方に並べられたグラスはあまり水が入ってこない。
まさにあの状態です。

なぜそのような状況になっているのか、それはIT業界が人売り派遣業となっているからです。
日本の法律では人身売買が禁止されていますが、どうやらIT業界ではその法律が適用されていないようです。治外法権です。

技術者を技術力として確保しておくだけの自称IT企業の実質派遣会社共が多く存在していて、そいつらが自社で雇用した技術者を上位会社に派遣させるという仕組みがガッチリと出来上がっています。
こうなると技術者が正当な利益を得ることができません。

これは一般的な派遣会社でもマージン率の問題などがありますが、あれに近いのですがそれだけではありません。

派遣と請負

IT業界の闇

派遣というのは派遣法という法律があるくらいに法制度がしっかりとあります。
派遣法に違反すればもちろん犯罪になります。

例えば多重派遣というものがあります。これは派遣社員を更に派遣してはいけないという法律です。
A社→B社→C社
このように労働者を横流しする行為を禁じています。多重派遣が認められてしまうと労働者本人が適切な報酬を得られないからです。(現時点でも派遣労働者は正当な報酬を得ていると思っていませんし、実際に得ていないはずです。派遣会社とかいうわけのわからない会社に搾取された金額が時給になっているからです)

さてここで派遣と別の契約形態が出てきます。それが請負契約とか委任契約とか呼ばれるものです。IT業界ではSES契約とか言われたりしています。
この請負という契約はあくまで技術力の提供が前提なのです。そのために派遣では禁じられているはずの多重派遣のような行為が合法化しています(多重下請構造)

なんだじゃあ問題ないじゃん!そう思うかもしれませんが、派遣と請負には決定的な違いがあります。それは「指揮命令権」です。

指揮命令とは、言葉のとおり指示や命令をすることです。労働者に対してあれしろこれしろという指示命令をする権利のことですね。
請負や委任というのは、あくまで技術力の提供なので、派遣先(正しくは常駐先)の社員は、請負労働者に対して指揮命令などを行うことは禁止されているのです。

しかし、実際のIT業界ではそんな法律を守っているケースがほとんどなく、多くの企業がこの請負や委任契約で受け入れた労働者に対して指揮命令を行っています。

このように、派遣契約でないのに派遣契約のように指揮命令をすることを偽装請負と言います。
IT業界はこの偽装請負が蔓延しているとんでもない業界なのです。

何も知らずに働いている人が多い

この偽装請負について知らずに働いている人もいっぱいいます。というか多くの人が偽装請負について知りません。
疑問に思って調べて知る人もいますが、そこからが絶望的です。

私はこの悪事を労働基準監督署に訴えました。
労基では「労働局へ行ってくれ」と一蹴され
労働局へ行っても「事実確認して注意します。これくらいしかできないんです^^」と言われました。

このIT業界の闇は完全に野放し状態です。

特定労働者派遣という悪魔

悪魔

派遣は2種類あります。一般派遣と特定派遣です。通常、派遣社員というと想像するのが一般派遣のことです。
この特定派遣というのは、正社員として労働者を雇って派遣することです。

普通の派遣会社の場合は働いた分だけ時給いくらという形で給料が支払われますが、特定派遣の場合は正社員と同じなので月給いくら。という計算になりますし、派遣されていない期間も給料を払う必要があります。

IT業界ではこの特定派遣とかいう悪魔の形態を使ったブラック企業が乱立していました。
なぜ特定労働者派遣を選ぶのかというと、一般派遣は厳しい基準が設けられているので、ポツンと出てきたようなIT企業が、いきなり派遣事業の許可なんて取れないのです。この特定派遣というのは許可がいらず、届出さえしていればOKというとんでもない派遣の種類なのです。

この特定派遣は今年(平成30年)の9月で廃止されますので、今後多くのIT中小企業は派遣という形態で労働者を常駐させることができなくなります。
しかし前述した通り、ほとんどが請負契約やら委任契約やらになっています。

なので、特定労働者派遣というものが廃止されてもIT業界は何一つ変わることなく違法行為を続けていくでしょう。

ではなぜ、そんな派遣の届出なんかするのか?
派遣事業ができる会社じゃないのに派遣行為を行う。というのはとんでもないことです。重罪です。

なので最悪、偽装請負で調査された時に、いや一応派遣事業の届出は出してるんですよ^^;と言いたいからだろうな(完全な憶測)
そうすれば派遣事業を行える会社じゃないのに派遣事業を行った。という風にはならないから。

ただひたすらに搾取される

搾取

IT業界が闇を抱えているのは理解できたと思います。こうした闇は労働者自身を苦しめます。私がいたのは本当に底辺のクソブラック企業で、多重下請構造の底にいるような会社でした。
なので働いても働いても給料なんか上がることはありませんでした。私が頑張った分は中間で搾取している知らない企業が横取りしているのだから当然ですね。

挙句の果てにはスキルアップのできる仕事もできず、ただ漫然と毎日が過ぎていきました。
私はそこに危機感を覚え何も考えることなく退職しました。

IT業界で働くぞ!という人はこういった闇があるということを理解しておくべきです。

あと、委任契約と書いていましたが、IT業界では正しくは準委任契約という言葉が使われます。
言葉は違いますが基本的には同じようなものです。

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